自民党 衆議院議員 清水清一朗 ( 東京都 選出 )

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ニュース&トピクス

  • 2007/11/30
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第1回「修正タイムダラー制」勉強会 200.5.18

「修正タイムダラー制」勉強会の要旨

介護の社会化の要請に応える形で介護保険が導入されましたが、少子高齢化の進展とともに介護に携わるマンパワー不足が予想され、今後17兆円にまで増える介護給付費は我が国の財政を圧迫することになります。そうした中で、介護の質・量を確保し、国民に安心してもらえる制度を考えていく必要があるとの趣旨から、自民党所属の国会議員の皆さんと共に勉強会を開催いたしました。

1)子育て支援NPO団体「びーのびーの」と「つどいの広場事業」

講師:奥山 千鶴子

第1回「修正タイムダラー制」勉強会は、特定非営利活動法人「びーのびーの」理事長・奥山千鶴子氏の講演と共に始まりました。「びーのびーの」は、現在、厚生労働省の下で子育て支援を主とする「つどいの広場事業」を日本全国で展開しつつ、タイムダラー制などの介護を主とした事業との連携を今後の課題としています。以下は同氏の講演を要訳したものです。

「びーのびーの」は、まだ保育園や幼稚園へ行く前の0歳から2、3歳までの乳幼児が、責任を持って見られる地域の大人と一緒に日中過ごせる居場所が必要ということで、商店街の小さな空き店舗で平成12年にスタートしました。その後、厚生労働省による「つどいの広場事業」という公的な活動に形を変え、現在5年目にして全国700カ所に広がり、昨年6月には全国組織が法人化されました。

「びーのびーの」発足当初より、銀行の元支店長が会計やマネジメントの部分を担当してくれるなど、異世代からの幅広いサポートが会の発展につながったと思います。

これからも、地域福祉の次世代の担い手育成としての学生さんの活用、企業を退職したサラリーマンや子育て体験のない人の育児貢献など、血縁を越えた地域三世代というような地域における支援関係の強化を目標にしていくつもりです。

また、今回の勉強会の議題である修正タイムダラー制など介護を主体とした時間預託制度との連携も今後進めていきたいところで、例えば1時間の子育て支援をすれば0.5ポイントもらえて時間預託でき、将来自分が子育てをする時に使えるといったようなやり方も考えられると思います。

講師プロフィール

奥山千鶴子
会議の企画運営会社を退職後、港北区保健所の子育て通信づくりに携わりながら仲間を募り、地域に開かれた子育ての「ひろば」を自分たちで創り出す。NPO法人「びーのびーの」代表として、平成12年4月、商店街空き店舗を活用し「おやこの広場びーのびーの」を立ち上げた。平成18年3月には、横浜市港北区委託事業として地域子育て支援拠点「どろっぷ」をオープン。子育て当事者の力を生かした地元の幼稚園・保育園ガイド作成、子育て応援サイトの運営のみならず、学生からシニア世代まで多様なボランティアに支えられ、地域に根ざした幅広い活動を展開中。12歳、9歳、7歳の子どもの母。 現在、特定非営利活動法人「びーのびーの」理事長、NPO法人子育てひろば全国連絡協議会理事長など。主な著書に「子育て支援NPO 親たちが立ち上げた おやこの広場びーのびーの」(編集代表)ミネルヴァ書房(2003年)、『50のキーワードでわかる 子育て支援&子育てネットワーク』(共著)フレーベル館(2007年)などがある。

2)介護NPO団体「ナルク」と「時間預託制度」

講師:太田 善朗

第1回「修正タイムダラー制」勉強会の二人目の講師には、特定非営利活動法人「ニッポン・アクティブライフ・クラブ」(通称ナルク)理事・太田善朗氏をお招きいたしました。ナルクは時間預託制度を活用し、家族労働ボランティアを主体に介護事業に取り組んでいる内閣府の認証を受けた全国NPO組織です。以下は同氏の講演を要訳したものです。

ナルクは内閣府の認証を受けた全国NPO組織で、時間預託制度を基本概念にスタートして今年で11年になります。時間預託制度とは簡単にいえば、介護ボランティアを行った時間分、将来自分が介護を必要とした時にボランティアを受けられるというシステムで、ナルクではボランティア活動1時間につき時間預託1点としています。

ボランティア活動の種類は、高齢者・障害者の在宅支援、庭・植木の手入れ、買い物、移送、夕食作り、子育て支援、在宅見守りなどで、施設においては食事の介助、入浴後のドライヤー、車いすのそうじ、花見など外出支援等々となります。有資格者の資格管理は難しい面があり、ナルクでは資格が必要な介護は提供せず、家族労働の延長的なものが大半を占めています。

ボランティア活動希望者には、やってみたいことを最初にヒアリングし、自分の能力の範囲内で無理なく活動できる時間帯を選んでもらうようにしています。また活動開始にあたって、コーディネーターが仕事の内容を現場でよく説明し、依頼者にも仕事の範囲の確認をお願いしており、これがお互いに安心してスムーズに接することができる大きな秘訣になっていると考えています。

ナルクの時間預託制度にはいくつかの決まり事があり、それは以下のようなものです。

  • ボランティア活動はナルクがコーディネートしたものに限り、自分の判断で行ったものはナルクとしての活動とは認められない。
  • 預託した時間の使途は、自分と配偶者、親などあくまでも限られた身内の必要に応じて使用可能で、1時間1点の割合で引き出せる。
  • いわゆる遠距離介護も可能。例えば、東京で預託した時間を大阪にいる自分の両親の介護のために使用できる。
  • 時間預託は一種の条件付債権債務であり、換金・譲渡は認められない。ただし預託者死亡の場合は、配偶者と両親、介護支援の必要な子どもはその残高を使用できる。
  • 預託した時間の管理は、時間預託手帳をメンバーごとに発行し、各人は毎月1回、事務当局に活動記録を提出し、事務当局が毎月の活動記録に基づいて各人の活動時間に対する預託時間数をパソコンに入力する。ただしこの際、ボランティアを受けた人の確認、またはサインが必要となる。
  • 活動時の万一の事故への備えとして、活動希望者はボランティア保険への加入が必要。

ナルク全体の年間預託時間総数は、前年度165,184時間、代表の太田氏が所属する活動拠点では年間5,461時間、さらに無償支援が全国で207,137時間にのぼっています。

ナルクはこれからも、介護保険に認定されない人たちなど、いわば介護保険のニッチ(隙間)をどのようにして社会的に埋め、担っていくのかを活動指針としていくつもりでおります。

講師プロフィール

太田善朗
特定非営利活動法人「ニッポン・アクティブライフ・クラブ」(通称ナルク)理事/ニッポン・アクティブライフ・クラブ ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部代表者/特定非営利活動法人「びーのびーの」理事